男女ともに脱毛に通う方が増えていますが、女性特有の問題としては「生理」が挙げられます。
生理になると体や肌の調子が不安定になりやすいですし、カラーリングやパーマなど、避けたほうがよいこともたくさんあるので、「生理中でも脱毛は受けられるのか?」ということも気になりますよね。
今回は生理中でも脱毛を受けられるのか、そして生理中に脱毛を受ける場合に伴うリスクについて解説します。
目次
生理中でも脱毛自体は受けられる!
結論からいうと、生理中でも脱毛自体は受けることができますが、部位によります。
「そうだよね」と納得する方がほとんどかと思いますが、当然ながら、VIOとヒップの脱毛はNGです。
なぜかというと、経血が流れて施術台や脱毛機などに付着し、不衛生な状態になってしまうから。
いくらキレイにされていたとしても、誰かの経血が付着した施術台や脱毛機で脱毛を受けるのは、抵抗がありますよね。
また、肌もいつも以上に敏感になっていて、痛みや刺激を感じやすくなっているので、VIOのような元々肌が敏感な部位にとっては、刺激が強すぎるのです。
一方で、
- 両ワキ
- 腕
- 脚
- 背中
といった、VIOやヒップ以外の部位であれば、脱毛が受けられる脱毛サロン・医療脱毛クリニックがほとんど。
生理中は体や肌の調子が不安定になるので、VIOやヒップ以外の部位でも脱毛を避ける方も少なくありませんが、特に問題なければ、予約をキャンセルせずに脱毛を受けても大丈夫です。
タンポンの使用で、VIOやヒップの脱毛が可能になる医療脱毛クリニックもあります。
生理中に脱毛を受ける場合のリスク
部位によっては生理中でも脱毛は受けられますが、生理中の脱毛はリスクを伴います。
具体的には、どのようなリスクを伴うのでしょうか?
肌トラブルが起こりやすい
「生理中は普段よりも肌トラブルが起こりやすい」という方、結構多いと思うのですが、これは生理中で肌のバリア機能が低下し、肌が敏感になっているから。
そんな時に脱毛を受けることが、肌に負担をかけることになることは、容易に想像ができますよね。
また、脱毛によって肌を守る常在菌も殺菌されてしまうので、常在菌による肌を守る力が一時的に失われ、これもまた肌を敏感な状態にさせてしまいます。
そのため、生理ではない時に脱毛を受けた場合と比べると、肌トラブルを起こすリスクが高いのです。
生理中は肌トラブルの治りも遅くなるといわれているので、肌トラブルそのものを起こさないようにする必要があります。
痛みを感じやすい
「生理中は肌が敏感になっている」と先ほどお話ししましたが、肌が敏感になっていると、痛みも感じやすくなります。
いつもならそれほど痛みを感じないという方でも、生理中は強い痛みを感じてしまい、
- 施術が終わるまで痛みに耐えなければならない
- 痛みが強すぎて施術を中断せざるを得なくなる
といったこともあるのです。
脱毛効果が下がる可能性がある
生理中の脱毛そのものは、脱毛効果には影響しないといわれていますが、ここまででお話ししている通り、生理中は肌が敏感になっていて、痛みを感じやすくなっています。
「脱毛効果に影響しない」という意見の他にも、「ホルモンバランスが乱れることで毛周期も乱れ、脱毛効果に影響が出る」とする意見もあります。
そのため、肌トラブルのリスクや痛みを少なくする目的で、照射パワーが下げて施術を行うことになる場合が多いのですが、この照射パワーを下げるということが、脱毛効果を下げることにつながってしまいます。
照射パワーの強さと脱毛効果の高さは比例するので、照射パワーを下げれば、その分脱毛効果も下がってしまうのです。
痛み止めの服用による影響が出ることも…
生理痛を緩和するために、痛み止めを服用する方も結構いると思うのですが、痛み止めを服用してから24時間以内の脱毛で、色素沈着のリスクが高まるといわれています。
また、基本的に脱毛前後の薬の服用はNGなので、他の薬を服用していても脱毛が受けられない可能性が出てきます。
痛み止めを飲むほどの生理痛であれば、たとえペナルティが発生したとしても、キャンセルして体を休めたほうが良いでしょう。
脱毛前後の薬の服用に関しては、医師に相談することをおすすめします。
【VIOとヒップ】血液を介した感染症を広げる可能性がある
生理中のVIOとヒップの脱毛は、施術台や脱毛機に血液が付着する可能性がありますが、この付着した血液を介して、感染症を広げる可能性があります。
「生理の終わりかけだから、そんなに経血は出ないだろう」と思っていても、施術中にドバっと出てきて施術台や脱毛機を汚してしまう可能性があり、軽い気持ちで受けた施術によって、他のお客さんに迷惑をかけることもあるのです。
もちろん逆の立場で、他のお客さんが施術台や脱毛機に経血を付けてしまったことで、自分自身が感染症にかかる可能性もあります。
生理中は免疫力も下がっている時期なので、自分自身を感染症から守るためにも、脱毛は避けたほうが良いのです。
脱毛に適しているのは生理後1週間程度の期間
生理周期は、
- 月経期
- 卵胞期
- 排卵期
- 黄体期
の4つの周期から成り立っています。
生理中(月経期)の脱毛はあまりおすすめできませんが、生理が終わると、脱毛に適した「卵胞期」という期間に入ります。
卵胞期は、「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌量が増える時期で、肌の水分量も増えて肌トラブルも減る、まさに肌の調子が良い時期。
そのため、卵胞期の脱毛には、
- 光やレーザーが毛根部分までしっかりと届き、脱毛効果も得られやすくなる
- 肌トラブルも起こりにくい
といったメリットがあります。
もちろん、排卵期や黄体期に脱毛を受けてはいけないというわけではありませんが、卵胞期と比べると体や肌の調子が不安定になりやすいので、可能であれば卵胞期を狙って予約を入れると良いでしょう。
卵胞期が近い生理の終わりかけは、生理中であることに変わりはないので、VIOとヒップの脱毛はできません。
脱毛と生理が被ってしまった場合は?
生理周期はちょっとしたことで乱れてしまうものなので、「この日は生理と被らないだろう」と思って予約を入れても、被ってしまう可能性は誰にでもあります。
特に生理不順の方だと、いくら生理日予測のアプリで把握していたとしても、脱毛と生理が被ってしまう可能性は高いと思います。
もし、脱毛と生理が被ってしまった場合は、無理せず早めにキャンセルを入れましょう。
すでに解説した通り、VIOとヒップ以外は脱毛できるところが多いですが、生理の前半は体調を崩してしまう方も多いので、体を気遣う意味でも避けたほうが安心です。
直前のキャンセルだとペナルティが発生するかも…
それぞれの脱毛サロン・医療脱毛クリニックには、キャンセル期限が設けられています。
同じ脱毛サロン・医療脱毛クリニックであっても、契約しているプランによってキャンセル期限が異なることもあります。
キャンセル期限内であれば、ペナルティなしでキャンセルできますが、脱毛前日や当日に生理になってしまった場合、キャンセルしようとした時にはもう、キャンセル期限が過ぎてしまっていることも。
その場合は、残念ながらペナルティが発生することがあります。
ペナルティとしては、
- キャンセル料の発生
- 回数消化(1回分の脱毛を受けたものとして扱う)
の2種類があり、全身脱毛の回数消化が一番ダメージが大きいです。
ですから、直前にキャンセルする場合は、ペナルティが発生することを覚悟しておく必要があります。
【例】脱毛ラボ
キャンセル日 | ペナルティ |
前々日(2日前)まで | キャンセル料/回数消化なし(ペナルティなし) |
前日まで | キャンセル料1,000円/回数消化なし |
当日・無断 | キャンセル料なし/1回分回数消化 |
全身脱毛54ヶ所回数パック(12回:296,978円)で前日キャンセルした場合は1,000円のキャンセル料だけで済みますが、当日キャンセルや無断キャンセルをした場合、296,978円÷12回=24,748円の損失になります。
当日キャンセル0円のところもある!
中には、当日キャンセル0円で、脱毛直前に生理が来てしまってもペナルティが発生しないところもあります。
有名なところだと「銀座カラー」や「アリシアクリニック」は、当日にキャンセルしてもペナルティは発生しないので、急に生理になってしまっても安心して通えます。
当日キャンセルは可能ですが、無断キャンセルはNGです。
生理中の脱毛は無理のない範囲で
今回は生理中でも脱毛を受けられるのか、生理中に脱毛を受ける場合に伴うリスクについて解説しました。
生理中であっても、VIOとヒップ以外は脱毛が受けられる場合が多いですが、生理中は肌が敏感になっているので、肌トラブルや痛みなどのリスクを伴う可能性があります。
「生理中だけど元気だから大丈夫!」という場合は、VIOとヒップを避けて脱毛を受けても良いと思いますが、くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。
また、脱毛と生理が被らないように、生理日予測のアプリなどを使い、生理周期を把握することも行ってください。