【永久脱毛の仕組み】レーザーで厄介なムダ毛が抜ける理由を解説

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などなど、ムダ毛の存在が厄介で仕方がないと感じること、ありますよね。

そんな時にふと、「永久脱毛したいなぁ」なんて思ってしまう人、多いのではないかと思うのですが、皆さんは永久脱毛の仕組みをご存知でしょうか?

今回は、永久脱毛の仕組みについて、詳しく解説します。

目次

永久脱毛の仕組みについて知る前に!まずは体毛(ムダ毛)が生える仕組みを知ろう!

永久脱毛の仕組みについて解説する前に、まずは体毛が生える仕組みを知っておきましょう。

ポイント

体毛が生える仕組みを知っておいたほうが、より永久脱毛の仕組みが理解しやすくなります。

体毛が生えることに関わっている組織は、全部で3つあります。

バルジ領域 体毛の元となる「毛包幹細胞(発毛因子)」を貯蔵している組織で、毛根の浅いところに位置する。
毛乳頭

毛包幹細胞に酸素や栄養を与える組織で、毛根の深いところに位置する。
毛包幹細胞は毛乳頭に移動することで、毛母細胞になる。

毛母細胞 毛包幹細胞が分化することでできる細胞で、細胞分裂を繰り返したのちに体毛になる。

この3つの組織があることで、私たちの体には体毛が生えているわけです。

永久脱毛の種類と仕組み

体毛が生える仕組みについて知っていただいたところで、本題に入って、永久脱毛の仕組みについて解説します。

ポイント

永久脱毛は、使用する脱毛機の種類にもよりますが、先ほど解説した3つの組織を破壊することで、永久的な減毛効果を得ることができます。

熱破壊式(ショット式)脱毛

熱破壊式脱毛の場合は、ムダ毛に含まれる黒い色素(メラニン色素)に反応して、毛根部分までレーザーが照射される仕組みになっています。

ポイント

永久脱毛に使用されるレーザーには、黒い色素と反応すると熱に変わる性質があり、その熱によって、バルジ領域・毛乳頭・毛母細胞といった、発毛に関わる組織を全て破壊することができます。

破壊された組織は再生しないので、永久的な減毛効果を得ることができるというわけですね。

熱破壊式脱毛では、レーザーが黒い色素にしか反応しないので、ムダ毛の周りの皮膚に影響を与えることはないとされています。

ですが、毛根部分までレーザーを届ける必要があるため、照射パワーは蓄熱式脱毛よりも強めで、強い痛みを伴う可能性があります。

注意

また、熱破壊式脱毛は、黒い色素に反応するという特性から、色素を多く含むムダ毛によく反応する分、産毛のような色素の薄いムダ毛への反応が鈍かったり、日焼け肌や褐色肌だと脱毛が受けられなかったりすることもあります。

蓄熱式脱毛

一方で蓄熱式脱毛の場合は、ジワジワと熱を加えて肌全体を温めることで、バルジ領域のみを破壊する仕組みになっています。

ポイント

体毛の元を貯蔵する組織が破壊されるので、バルジ領域が破壊された毛穴からは、ムダ毛は生えることができなくなります。

バルジ領域は毛根の浅い部分にあるため、熱破壊式脱毛のように毛根部分まで直接レーザーを届けるための強い照射パワーは不要。

そのため、熱破壊式脱毛と比べると、痛みは少なく済みます。

ポイント

また、黒い色素の有無や濃さに関係なく脱毛できることから、産毛のような色素の薄いムダ毛の脱毛や、日焼け肌や褐色肌の脱毛、ホクロ・タトゥーがある部分の脱毛もできます。

レーザー脱毛を受けてから体毛が抜けるまでの期間は、約1~2週間。

個人差はありますが、効果があった体毛は施術を受けてから1~2週間程度の間に抜け落ちるので、抜けるまで気長に待ちましょう。

医療脱毛には種類がある!脱毛前に確認しておきたい脱毛機の種類

レーザー脱毛以外だと「ニードル脱毛」も永久脱毛できる

上記2つのレーザー脱毛のほか、ニードル脱毛でも永久脱毛ができます。

ニードル脱毛は、その名の通りニードル(針)を使って行う脱毛方法で、1つ1つの毛穴に針を挿入し、電流を流して毛根部分にアプローチする仕組みです。

参考

医療脱毛クリニックで行われるニードル脱毛は「医療針脱毛」、脱毛サロンで行われるニードル脱毛は「美容電気脱毛」と、それぞれ区別されています。

その場でムダ毛を1本1本確実に処理するので、痛みはとても強いですが、レーザー脱毛のように、体毛が抜けるまで時間はかかりません。

今はレーザーを使った永久脱毛が主流なので、ニードル脱毛を行っているところはあまり多くはありません。

ポイント

ですが、レーザー脱毛で処理しきれなかったムダ毛の脱毛や、熱破壊式脱毛で対応できない日焼け肌や褐色肌の人、ホクロやタトゥーのある部分の脱毛など、患者さんのニーズに細かく対応できるのが特徴です。

永久脱毛の仕組み上、施術可能なのは医療機関だけ!

「脱毛サロンでも永久脱毛ができる」と思っている人もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。

永久脱毛では、バルジ領域・毛乳頭・毛母細胞といった、発毛に関わる組織を破壊しますが、これらの組織を破壊することは「医療行為」。

ポイント

つまり、永久脱毛を行うことが許されているのは、

  • 医療レーザー脱毛
  • 医療針脱毛

を行っている医療機関だけなのです。

永久脱毛を受けたいと思った場合には、医療レーザー脱毛や医療針脱毛が受けられる医療脱毛クリニックに通うことになります。

脱毛サロンでできるのは減毛・抑毛

では、脱毛サロンのエステ脱毛(光脱毛)では何ができるのかというと、一時的な減毛・抑毛効果を得るための施術です。

注意

エステ脱毛では、発毛に関わる組織を破壊することは違法で、発毛に関わる組織にダメージを与えて弱らせることしかできません。

言ってしまえば、減毛・抑毛を行うところなのに、脱毛サロンという名前であることも微妙なのです。

その他、永久脱毛とエステ脱毛の違いは、次の通りです。

  脱毛機 効果の高さ 施術回数の平均 通う期間の平均
永久脱毛 医療機関でしか使えない脱毛機 照射パワーが強いため高い 5~10回 約1年
エステ脱毛 素人でも扱える脱毛機 照射パワーが弱いため低い 12~18回 2年以上

※施術回数は部位・肌質・毛質によって異なる

また、先ほど「ニードル脱毛でも永久脱毛ができる」と解説しましたが、ニードル脱毛でも脱毛サロンで受けられるニードル脱毛は、永久脱毛はできません。

MEMO

脱毛サロンで受けられる脱毛方法の中でも、ニードル脱毛の脱毛効果が特に高いことは事実で、実際にニードル脱毛を完了させてから、何十年も自己処理不要で過ごしている人も確かにいるようです。

ですが、医療機関ではない以上、発毛に関わる組織を破壊することまでは許されていないので、ニードル脱毛での永久脱毛を希望する人は、ニードル脱毛が受けられる医療脱毛クリニックに行きましょう。

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自宅での永久脱毛ももちろん不可能

脱毛といえば、

  • 脱毛クリーム
  • ワックス脱毛
  • 家庭用脱毛器

といった「脱毛」がつくアイテムもありますが、永久脱毛は医療行為ですから、自宅で行うことはできません。

ポイント

家庭用脱毛器であれば、脱毛サロン並みの脱毛効果は期待できますが、発毛に関わる組織を破壊することはできません。

また、脱毛クリームやワックス脱毛に関しては、できることはあくまで「除毛」です。

一時的にキレイになっても、少し時間が経てばまだ自己処理が必要になってしまいます。

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永久脱毛の仕組みに関する注意点

永久脱毛は1回では完了しない!

永久脱毛を受ければ、永久的な脱毛効果が得られますが、1回施術を受けただけでは完了しません。

これには、「毛周期」という、体毛が生え変わるサイクルが大きく関わっています。

成長期 毛母細胞の細胞分裂が活発に行われ、ムダ毛が成長している時期。

さらに細かく分けると、ムダ毛が皮膚の中で成長している時期を「成長初期」、ムダ毛が皮膚の表面に出てきて成長している時期を「成長後期」という。

退行期 毛母細胞の細胞分裂が止まり、ムダ毛の成長が止まって抜け落ちるのを待っている時期。
休止期 ムダ毛が抜け落ち、新たなムダ毛を生やすための準備をしている時期。

このうち、永久脱毛に適しているのは、ちょうど成長期を迎えているムダ毛です。

MEMO

成長期のムダ毛には、メラニン色素が多く含まれているので、黒い色素(メラニン色素)に反応するタイプの熱破壊式脱毛はよく反応します。

逆に、メラニン色素の量が減る退行期や、ムダ毛そのものが毛穴の中にない休止期では、熱破壊式脱毛には適していません。

成長期のムダ毛は、全体の20%程度といわれているので、20%ずつ脱毛していくことで、最終的には脱毛済みの範囲が全体に及ぶような形になります。

そのため、永久脱毛は1回では完了しないのです。

一方で、バルジ領域を破壊する蓄熱式脱毛の場合は、毛周期に関係なく施術が受けることは可能ですが、ある程度は毛周期に合わせたほうが効果は得られやすいとのこと。

熱破壊式・蓄熱式に関係なく、永久脱毛は毛周期を意識して通ったほうが良いでしょう。

永久脱毛が1回で終わらないのはなぜ?1回で得られる効果や完了回数も解説

永久脱毛の施術回数の目安

永久脱毛の施術回数の目安は、大体5~10回です。

早ければ5回の施術で脱毛を完了させることもでき、多くの医療脱毛クリニックも5回を完了の目安としていますが、部位や患者さんの肌質・毛質によっては、5回で完了しないこともあります。

ポイント

とはいえ、エステ脱毛と比べると、2~3倍少ない施術回数で脱毛が完了するので、通う手間や負担も少なく済みます。

「永久脱毛=一生1本も生えてこない」ではない

これは誤解している人もかなり多いと思うのですが、永久脱毛を受けたからと言って、一生1本も生えてこなくなるわけではありません。

ポイント

というのも、永久脱毛をした毛穴からムダ毛が再生する可能性は、現段階では0ではないからです。

下の表をご覧ください。これは、アメリカの2つの団体による永久脱毛の定義です。

米国電気脱毛協会 定義:最後の脱毛から1ヶ月経過した時点での毛の再生率が20%以下の状態
アメリカ食品医薬品局(FDA) 定義:3回の施術を受けてから6ヶ月経過した時点で、全体の2/3(67%)以上の毛が減っている状態

どちらの団体の定義も、「一生1本も生えてこない」という内容ではないですよね。

MEMO

ですが、永久脱毛が完了すれば、ムダ毛がかなり減って自己処理が不要になったり、可愛い水着や下着も着こなせるようになったりと、たくさんのメリットが得られることも事実。

がっかりする必要はありません。

永久脱毛は後悔する可能性もある

永久脱毛は、発毛に関わる組織を破壊するという仕組み上、もうその毛穴からムダ毛が生えてくることはないとされています。

そのため、後から「毛を生やしたい」と思っても、元に戻すことができません。

「永久脱毛した後にムダ毛を生やしたいと思う人がいるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。

注意

ですが、女性の場合は主にVIO脱毛、男性の場合は主にヒゲ脱毛で、それぞれ永久脱毛をした後に後悔するケースが意外と多いのが事実。

そのため、永久脱毛をして後悔しないかどうか、よく考えてから判断する必要があります。

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永久脱毛の仕組みを理解しておこう!

永久脱毛は、発毛に関わる組織を破壊することで、長期的な減毛効果が得られるもの。

毛周期に合わせて、5~10回は施術を受けなければなりませんし、完了したからと言って、「一生1本も生えてこない」というわけではありません。

でも、永久脱毛が完了すれば、ムダ毛を気にしながらの生活とサヨナラできます。

ほとんどの医療脱毛クリニックでは、カウンセリングが無料で受けられるので、永久脱毛をしたい人は、まずは気軽に医療脱毛クリニックの無料カウンセリングを受けてみてください。