脱毛効果も左右する!脱毛する前に知っておきたい「毛周期」について解説

人間の体に生えている体毛には、「毛周期」というものがあることをご存知でしょうか?

普段あまり意識することはないかもしれませんが、この毛周期によって、1本1本の体毛が「生えては抜ける」というサイクルを繰り返しています。

そしてこの毛周期、脱毛を受ける上では効果を左右することもある、とても重要なものなので、脱毛を受ける前にある程度理解を深めておく必要があります。

今回は、毛周期について解説します。

目次

毛周期は3つの時期に分かれている

体毛の生え変わりのサイクルである毛周期は、大きく分けて

  1. 成長期
  2. 退行期
  3. 休止期

の3つの時期から成り立っています。

①成長期

成長期は、体毛が成長する期間です。

毛母細胞が栄養を摂り込んで細胞を分裂させ、体毛の成長が始まる「成長初期」と、体毛がどんどん成長していく「成長後期」に分けられています。

成長初期の体毛は、皮膚の表面には顔を出していませんが、成長後期になると皮膚の表面に顔を出し始めます。

今皮膚の表面に出ている体毛があれば、それは成長後期の体毛ということになります。

成長期の体毛は、毛根部分としっかりと結びついているので一番根が深く、メラニン色素も多く含んでいます。

②退行期

退行期は、体毛が抜け落ちるまでの期間です。

退行期を迎えると、細胞分裂が停止して体毛の成長が止まるので、体毛は毛根部分から離れ、皮膚の表面に向かって出て行こうとします。

そのため、退行期の体毛を引っ張ると、簡単に抜けてしまいます。

③休止期

休止期は、体毛が抜け落ちて、次の体毛を生やすための準備をする期間です。

休止期という名前ではあるものの、次の体毛を生やすための準備が行われているので、休止期が終わった後は、再び成長期に戻ります。

毛周期は部位によっても異なる!

3つの期間からなる毛周期ですが、実は部位によっても期間の長さが前後します。

  成長期の期間
6ヶ月~1年6ヶ月
ワキ 1年~2年6ヶ月
太もも・ヒザ下 6ヶ月~1年6ヶ月
腕・ヒジ下・手の甲 6ヶ月~1年6ヶ月
VIO 1年~2年

見ての通り、部位によって成長期の期間はバラバラです。

成長期の期間が一番長いのは頭髪ですが、脱毛部位でいうと、ワキやVIOといった性毛は長く、その他の無性毛は短くなっています。

性毛とは、思春期に生え始める体毛のことで、ワキやVIOのほか、男性だと胸毛やヒゲも性毛にあたります。

脱毛に適しているのは成長期の体毛!

ここからは、毛周期と脱毛を絡めて解説していきます。

まず、3つの期間のうち、脱毛に適しているのは成長期の体毛です。

現在主流の脱毛方法だと、メラニン色素に反応して光やレーザーが照射され、発生した熱で発毛に関わる組織にアプローチします。

そのため、体毛と毛根部分がしっかりと結びついていて、メラニン色素も多く含んでいる成長期の体毛だと、発毛に関わる組織にしっかりとアプローチすることができるのです。

逆をいうと、退行期や休止期の体毛は、体毛と毛根部分が離れていて、メラニン色素も薄いので、脱毛には適していません。

中には、退行期でも脱毛できる脱毛方法もあります。

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成長期の体毛は20%程度

成長期の体毛は意外と少なく、体毛全体の20%程度しかありません。

そのため、成長期の体毛を狙って、20%ずつ脱毛していくことになります。

ただ、ワキやVIOといった性毛のほうが、ほかの体毛(無性毛)よりも成長期が長いので、脱毛完了までに時間がかかる傾向にあります。

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【補足】毛周期はホルモンバランスと関係がある

体毛は、ホルモンバランスの影響を強く受けるといわれています。

人の体内には男女関係なく、男性ホルモンと女性ホルモンが存在し、それぞれ適切なバランスをとっています。

しかし、食生活の乱れやストレスなどが原因で、ホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になります。

その結果、体毛が濃く太く目立つようになったり、成長スピードが早くなったりすることがあり、脱毛にも影響を及ぼす可能性があります。

毛周期を意識した脱毛の通い方

毛周期を意識して脱毛に通うためには、2~3ヶ月の間隔で脱毛に通うことになる場合が多いです。

だいたい2~3ヶ月の間隔を空けると、次の施術を受ける頃には、新たに成長期を迎えた体毛が多い状態で脱毛することができます。

もちろん、部位によっても毛周期は違うので、1部位だけであれば、脱毛部位の毛周期を意識して通うのがベスト。

例えば、ワキのみであれば2~3ヶ月間隔、VIOのみであれば1ヶ月半~2ヶ月間隔で、それぞれ通うのがベストとされています。

ただ、同じ脱毛部位でも1本1本毛周期が微妙に異なりますし、複数部位を同時に脱毛することも考えると、2ヶ月を基準にして通うことを勧める脱毛サロンや医療脱毛クリニックが多いです。

2ヶ月間隔で通った場合の年数は?

脱毛サロンのエステ脱毛は12~18回、医療脱毛クリニックの医療脱毛は5~8回が、脱毛完了までの回数の目安です。

これを2ヶ月間隔で当てはめていくと、脱毛完了までにかかる年数は、以下のようになります。

  脱毛完了までの年数
エステ脱毛・12回 2年
エステ脱毛・18回 3年
医療脱毛・5回 10ヶ月
医療脱毛・8回 1年4ヶ月

※脱毛完了までの回数には個人差がありますし、多少のずれは問題ないとされているので、ぴったり2ヶ月間隔で通えなくても大丈夫です。

エステ脱毛のほうが脱毛機の照射パワーが弱いので、医療脱毛と比べると2~3倍時間はかかってしまいますが、毛周期を意識して通うことで、効率よく脱毛を進めることが可能です。

脱毛が順調に進めば、通う間隔を「3ヶ月・4ヶ月・5ヶ月…」と空けることも可能になりますが、あまり間隔を空けすぎても、体毛が成長期を通り越して退行期に入ってしまい、脱毛効果が得られにくくなってしまう可能性も。

ですから、通う間隔に関しては、通っている脱毛サロンや医療脱毛クリニックの指示に従ってくださいね。

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予定に合わせた脱毛も可能!

毛周期を意識すれば、予定に合わせて脱毛も可能です。

例えば、「来年の夏には海に行って水着を着たい!」という場合、逆算して1年前の秋には脱毛を開始するのがおすすめ。

医療脱毛であれば、来年の夏には脱毛を完了させることが可能ですし、エステ脱毛であっても、1年くらい施術を受ければ、毛量や毛質が変化して、自己処理の頻度が少なくなってきます。

夏に限らず、結婚式や旅行などの予定に合わせて脱毛することも可能ですよ。

時間がない場合、施術後の体毛が抜け落ちる時期から逆算して、予定がある日の3~4週間前に脱毛することもできます。

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あまり間隔を空けずに脱毛するのは効率が悪い

  • 早く脱毛処理を完了させたい
  • 早く全身ツルツルにしたい

といった焦る気持ちから、2ヶ月間隔が基準のところを「あまり間隔を空けずに脱毛したい」と思う方もいると思います。

ですが、あまり間隔を空けずに脱毛しても、成長期を迎えている体毛の本数が少ないので、効率が悪くなってしまいます。

また、効率が悪くなるだけではなく、肌への負担も大きいです。

成長期の体毛を1本でも多く脱毛したほうが効率が良く、施術回数も少なく済みますし、肌への負担も抑えられるので、間隔はしっかり空けるようにすることをおすすめします。

毛周期に関係なく脱毛できる脱毛方法もある!

基本的には毛周期を意識して通うのが望ましい脱毛ですが、中には「毛周期に関係なく脱毛できる」という脱毛方法もあります。

ストラッシュラココで導入されている「SHR脱毛」がそうで、2週間~1ヶ月の間隔で通うことも可能です。

もし、早く脱毛を終わらせたいというのであれは、毛周期に関係なく脱毛できる脱毛方法を選びましょう。

【注意】毛抜きを使うと毛周期が狂う!

脱毛に通っている間も体毛は生えてくるので、そうなると自己処理をしたくなりますよね。

ですが、毛抜きを使うのは絶対にNGです。

毛抜きを使うと、体毛が毛根から引きちぎられて毛周期が狂ってしまい、脱毛効果が得られなくなってしまいます。

また、毛抜きを使っての自己処理は、肌トラブルのリスクも高いのでおすすめできません。

脱毛に通っている間は、電気シェーバーを使いましょう。

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毛周期を意識して効率よく脱毛しよう!

今回は、脱毛効果も左右する毛周期について解説しました。

毛周期は3つの期間から成り立っていて、脱毛に適しているのは成長期の体毛です。

成長期の体毛が多い状態を狙い、2~3ヶ月間隔で脱毛を受けることで、効率よく脱毛することができます。

脱毛サロンや医療脱毛クリニックの指示に従っていれば、基本的には大丈夫なので、毛周期のことをそれほど難しく考える必要はありませんが、脱毛を受けるなら知っておいたほうが良いこと。

是非参考にしてください。