ハイジニーナ脱毛とは?回数・痛み・施術中の体勢などについて解説

「ハイジニーナ脱毛」は、VIOに生えているムダ毛の毛量や形を調整する脱毛ではなく、ムダ毛を全てなくす脱毛のことを言います。

日本では海外ほど浸透していませんが、ハイジニーナ脱毛をしていることを公表したモデルやアイドルによって知られるようになり、日本でもハイジニーナ脱毛を受ける方が増えつつあります。

とはいえ、ハイジニーナ脱毛を受ける前には、ハイジニーナ脱毛がどのようなものなのかを、あらかじめ知っておく必要があります。

今回は、ハイジニーナ脱毛の回数・痛み・施術中の体勢など、ハイジニーナ脱毛について詳しく解説します。

目次

ハイジニーナ脱毛は2つに分けられる

まず、ハイジニーナ脱毛は

  • 脱毛サロンの「エステ脱毛」
  • 医療脱毛クリニックの「医療脱毛」

の2つに分けられます。

エステ脱毛のハイジニーナ脱毛

エステ脱毛のハイジニーナ脱毛では、照射パワーが弱い脱毛機を使い、光で発毛に関わる組織を弱らせることができます。

一言にエステ脱毛といっても、以下のような種類があります。

脱毛方法の名前 仕組み
IPL脱毛 黒い色素に反応して照射された光で脱毛する
S.S.C.脱毛 抑毛成分を含むジェルと光の相乗効果で脱毛する
SHR脱毛(蓄熱式) 発毛の司令を出す「バルジ領域」にアプローチして脱毛する
ハイパースキン法(蓄熱式) 毛の種となる「発毛因子」にアプローチして脱毛する

※発毛因子はバルジ領域で作られます。

いずれの脱毛方法も、組織を弱らせるだけなので、厳密には脱毛ではなく「抑毛」ですが、エステ脱毛でハイジニーナ脱毛を受ける方もかなり多いです。

医療脱毛のハイジニーナ脱毛

医療脱毛のハイジニーナ脱毛では、医療機関でしか使うことができない、照射パワーが強い医療レーザー脱毛機を使い、発毛に関わる組織を破壊することができます。

一言に医療脱毛といっても、熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛に分けることができます。

脱毛方法の名前

仕組み 主な脱毛機

熱破壊式脱毛

(ショット式・単発式)

レーザーがメラニン色素に反応することで発生した熱で、発毛に関わる組織を破壊することで脱毛する
蓄熱式脱毛 低温のレーザーによって肌に蓄熱させ、発毛に関わる組織の中の「バルジ領域」のみを破壊することで脱毛する

※1台で熱破壊式・蓄熱式を使い分けできる脱毛機もあります。

また、搭載されているレーザーにも

  • アレキサンドライトレーザー
  • ダイオードレーザー
  • YAGレーザー

といった種類があり、1台に複数のレーザーが搭載されている脱毛機もあります。

医療脱毛の場合、「発毛に関わる組織を破壊する」というのがポイントで、一度破壊された組織は再生しないと言われています。

そのため、長期的な減毛、いわゆる「永久脱毛」が可能です。

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※抜けないムダ毛に対応できる「ニードル脱毛」

ハイジニーナ脱毛はエステ脱毛と医療脱毛の2つに分けることができますが、別枠として「ニードル脱毛」があります。

ニードル脱毛は、電流を流して1本1本を確実に処理していく脱毛方法です。

  • 痛みが強い
  • 施術時間が長い
  • 料金が高い

といったデメリットがあり、今では一部の脱毛サロンと医療脱毛クリニックでしか行われていません。

「ニードル脱毛でハイジニーナ脱毛をする」というのはあまりありませんが、光やレーザーで抜けなかったムダ毛を脱毛する手段としては適しています。

ハイジニーナ脱毛のメリット・デメリット

ハイジニーナ脱毛のメリット・デメリットしては、以下のようなものが挙げられます。

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メリット

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  • デリケートゾーンを清潔に保つことができるようになる
  • 自己処理が不要になる
  • 肌トラブルが減る
  • 下着や水着からのはみ出し毛を気にしなくても良い
  • パートナーに好印象を与えることができる
  • 介護される側になった時に備えることができる
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デメリット

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  • 元に戻すことができない
  • 珍しがられる
  • パートナーに過去の男性関係や浮気を疑われる可能性がある
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デリケートゾーンを清潔に保つことができるようになったり、どんな下着や水着もムダ毛を気にせず楽しめるようになったりと、女性にとっては嬉しいメリットがたくさんあります。

しかし、その一方で「元に戻したい」と思っても元に戻せないのが、ハイジニーナ脱毛最大のデメリットです。

エステ脱毛なら、ムダ毛の復活を待つことで解決できる可能性はありますが、医療脱毛の場合は永久脱毛になるので、元に戻したいと思っても元に戻すことはできません。

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ハイジニーナ脱毛の回数と期間

ハイジニーナ脱毛の回数と期間は、エステ脱毛と医療脱毛とで大きく差が出ます。

エステ脱毛の場合

エステ脱毛の場合、照射パワーが弱い脱毛機での施術になるので、1回あたりの脱毛効果も低いです。

そのため、ハイジニーナ脱毛が完了するまでにかかる回数は12~18回が目安となります。

ムダ毛が目立たなくなる程度で良いのであれば12回、完全にツルツルの状態にしたいのであれば18回を、それぞれ目安にすると良いでしょう。

脱毛方法や脱毛サロン側の指示によっても異なるのですが、大体2ヶ月に一度のペースで通うことになるので、2~3年でハイジニーナ脱毛を完了させることができます。

ただ、毛量によって左右されるので、脱毛完了までに20回以上、期間にすると3~4年はかかってしまう場合もあります。

ちなみに、効果が実感できるようになるのは、大体5~6回目あたり(脱毛開始から1年前後)で、この頃になると毛量や生えるスピードに変化が感じられるようになります。

医療脱毛の場合

医療脱毛の場合、照射パワーが強い脱毛機での施術になるので、1回あたりの脱毛効果は高いです。

そのため、エステ脱毛の半分以下、6~8回程度でハイジニーナ脱毛を完了させることができます。

ムダ毛が目立たなくなる程度で良いのであれば6回、完全にツルツルの状態にしたいのであれば8回を、それぞれ目安にすると良いでしょう。

脱毛方法や医療脱毛クリニック側の指示によっても異なるのですが、こちらも大体2ヶ月に一度のペースで通うことになるので、早ければ1年未満、遅くても1年半あればハイジニーナ脱毛を完了させることができます。

エステ脱毛と同様、医療脱毛も毛量によって左右されるので、中には10回以上の施術が必要な場合もありますが、それでも2年あれば十分です。

ちなみに、効果が実感できるようになるのは、大体3回目あたり(脱毛開始から半年前後)で、この頃になると毛量や生えるスピードに変化が感じられるようになります。

ハイジニーナ脱毛の完了までにかかる回数や期間はどのくらい?

ハイジニーナ脱毛の料金

主な脱毛サロン・医療脱毛クリニックのハイジニーナ脱毛の料金は、以下の通りです。

脱毛サロン 12回の料金(税込)
ストラッシュ 85,778円 ※回数無制限は110,980円
ミュゼプラチナム 12回換算で76,432円 ※デイプラン・MAX70%OFF価格
ディオーネ 132,000円 ※希望の形に残すsemiハイジニーナは105,600

 

医療脱毛クリニック 5回の料金(税込)
レジーナクリニック 92,400円
フレイアクリニック 93,500円
リゼクリニック 99,800円

脱毛サロンは12回で7~12万円程度、医療脱毛クリニックは5回で8~10万円程度で、それぞれハイジニーナ脱毛が可能です。

こうしてみると、医療脱毛クリニックのほうが高く見えますが、5回で十分という方も少なくないので、医療脱毛クリニックのほうがかえってお得な場合もあります。

いずれにしても、回数が足りない場合は追加することになるので、その場合はもう少し料金は高くなると思っておくと良いでしょう。

元々毛量が多い方は、最初から多めの回数で契約するか、回数無制限のプランで契約するのがおすすめです。

他にも気になる部位があるなら全身脱毛がお得

ハイジニーナ脱毛をしたい場合は、VIO脱毛のみの契約で済みますが、他にも気になる部位がある場合は、全身脱毛をしたほうがお得です。

【例】ストラッシュ

VIO脱毛12回:85,778円
全身脱毛12回:199,980円

ストラッシュの場合、VIO脱毛は全身脱毛の約半分の料金で済みますが、逆を言えば「VIOだけで全身脱毛の約半額に相当する」ということになります。

そのため、他に気になる部位がある場合に、ハイジニーナ脱毛のみを受けるのはコスパ的にもあまりおすすめできません。

そのような場合は、最初から全身脱毛で契約しましょう。

ハイジニーナ脱毛の痛みはどう?

ハイジニーナ脱毛は、

  • ムダ毛そのものが濃くて太い
  • 肌が非常に敏感
  • 黒ずみ(色素沈着)ができやすい

といった理由から、他の部位と比べると痛みが強いと言われています。

毛量が減ってくれば痛みも減ってきますが、最初のうちは痛みが強いと思っていてください。

ただ、痛みの場合もエステ脱毛と医療脱毛とで変わってきます。

エステ脱毛の場合

エステ脱毛は照射パワーが弱い脱毛機を使用するため、痛みは医療脱毛ほどではありません。

確かに、他の部位と比べると痛みは強いのですが、耐えられる程度で済む場合がほとんどです。

痛みが強い順に並べると、

  1. IPL脱毛
  2. S.S.C.脱毛
  3. SHR脱毛・ハイパースキン法

といった順になります。

SHR脱毛とハイパースキン法は蓄熱式脱毛なので、痛みはほとんどなく、温かみを感じる程度で済む場合が多いです。

エステ脱毛を行う脱毛サロンでは、麻酔を使うことはできません。

痛みを感じにくい脱毛機を使用している脱毛サロンも多いのですが、万が一痛みが強かったとしても、照射パワーの調整や冷却などでしか対応できないので、注意してください。

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医療脱毛の場合

医療脱毛は照射パワーが強い脱毛機を使用するため、痛みは強く、中には耐えられずに通うのをやめてしまう方もいます。

ですが、医療脱毛では麻酔を使うことができるので、麻酔を希望すれば、痛みの少ないハイジニーナ脱毛が可能です。

また、基本的に痛みが強いのは熱破壊式脱毛のほうなので、蓄熱式脱毛を選ぶことでも、痛みの少ないハイジニーナ脱毛を受けることができます。

最近では、痛みを和らげることができる、冷却機能や吸引機能がついた熱破壊式の脱毛機も増えているので、熱破壊式脱毛でも以前と比べると痛みは少ないでしょう。

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ハイジニーナ脱毛の施術時の体勢は?

ハイジニーナ脱毛となると、普段他人に見せることがない部位の施術になるので、施術時の体勢が気になりますよね。

施術時の体勢は、Vライン・Iライン・Oラインで異なります。

Vライン 足をそろえて仰向けになる
Iライン 左右どちらかの足をくの字(上から見ると)に曲げた状態で仰向け
Oライン うつ伏せ・四つん這い・横向きのいずれか

基本的にVライン・Iラインは、どこの脱毛サロン・医療脱毛クリニックでも同じ体勢ですが、Oラインだけは対応が分かれます。

いずれにしても、施術前に専用の紙ショーツに着替えた上で、紙ショーツを脱がずにずらしながら施術を行うので、陰部が丸出しの状態になることはありません。

恥ずかしいと思う方が多いと思いますが、スタッフは慣れていますし、通っているうちに恥ずかしさも和らいでくるはずなので大丈夫ですよ。

もし「恥ずかしい思いをする回数を減らしたい」という場合は、医療脱毛を選びましょう。

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ハイジニーナ脱毛の注意点

最後に、ハイジニーナ脱毛の注意点について紹介します。

生理中のハイジニーナ脱毛はNG!

脱毛の予約を入れていた日と生理が被ってしまっても、体調等に特に問題がなければ、部位によっては施術が受けられます。

ですが、ハイジニーナ脱毛の場合は、経血が施術台や脱毛機などに付着する可能性があることから、生理中は施術が受けられません。

「タンポンを入れていればOK」というところもありますが、生理中は肌がいつも以上にデリケートになっているので、経血が漏れる心配がないとしても、あまりおすすめはできません。

それぞれの脱毛サロン・医療脱毛クリニックのキャンセル期限があるので、できるだけキャンセル期限内にキャンセルを入れましょう。

元に戻せないことを念頭に入れて!

ハイジニーナ脱毛は、脱毛した後に

  • 「ある程度ムダ毛を残しておけばよかった」
  • 「パートナーにちゃんと相談してから脱毛するべきだった」

などと思うようなことがあっても、元に戻すことはできません。

医療脱毛なら尚更です。

「元に戻せない」ということを念頭に入れておいて、脱毛した後に後悔することのないようにしてください。

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ハイジニーナ脱毛で不快感を減らそう!

今回は、ハイジニーナ脱毛の回数・痛み・施術中の体勢などについて解説しました。

モデルやアイドルなども行っているハイジニーナ脱毛は、衛生面でもファッション面でも、メリットの高いものといえます。

今まで、ムダ毛があることで感じてきた不快感が減れば、ストレスも減って快適な毎日を過ごせるようになります。

ただ、一度ハイジニーナ脱毛をすると元に戻すことはできないので、この辺はよく考えてから決断するようにしましょう。