医療脱毛で使用される脱毛機には、ざまざまな種類がありますが、その中の一つにジェントルマックスプロという脱毛機があります。
このジェントルマックスプロは、他の脱毛機では施術が受けられない人でも使用できる場合がある、魅力いっぱいのハイブリットな脱毛機です。
今回は、そんなハイブリット脱毛機のジェントルマックスプロについて解説します。
目次
ジェントルマックスプロとは?
ジェントルマックスプロとは、アメリカのシネロン・キャンデラ社という会社が開発した、医療レーザー脱毛機です。
メラニン色素に反応してレーザーが照射され、発生した熱で発毛に関わる組織を破壊する、ショット式(熱破壊式)の脱毛機で、医療レーザー脱毛に使用される3種類のレーザーのうちの2種類が搭載されています。
つまり、1台で2種類のレーザーを使い分けながら照射できるので、1台でさまざまな毛質や肌質に対応できるようになっています。
「パルス幅」という、レーザーが照射されるまでの時間を調整することもできるので、これもまた「さまざまな毛質や肌質に対応できる」という、ジェントルマックスプロの強みにつながっています。
搭載されている2種類のレーザー
ジェントルマックスプロに搭載されているのは、「アレキサンドライトレーザー」と「ヤグレーザー」の2種類です。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、医療レーザー脱毛機に使用されるレーザーの中で、波長が755nmと一番短いレーザーです。
メラニン色素への反応が良いため、
- 日焼け肌や色黒肌には使用できない
- 産毛のような細くて薄い毛への効果が薄い
という、メラニン色素に反応しやすいがゆえのデメリットもありますが、脱毛効果が高く、同時に美肌効果も得られるレーザーです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは、医療レーザー脱毛機に使用されるレーザーの中で、波長が1,064nmと一番長いレーザーです。
高出力のレーザーが肌の奥深くまで届くため、痛みが強いというのがネックですが、ワキやVIOのムダ毛や、男性のヒゲといった根深いムダ毛にもしっかりと効果を発揮してくれますし、日焼け肌や色黒肌でも施術が受けられます。
ジェントルマックスプロの魅力
厚生労働省の認可を受けた安全&効果的な脱毛機
医療脱毛クリニックで使用している脱毛機の中には、厚生労働省の認可を受けている脱毛機が数種類含まれますが、ジェントルマックスプロはそのうちの1つ。
2018年に厚生労働省から認可を受けています。
簡単に言えば、高い脱毛効果と安全性が認められた、お墨付きの脱毛機ということです。
厚生労働省から認可を受ける前には、日本の厚生労働省にあたる「米国FDA」からの認可も受けている脱毛機なので、効果の高い脱毛が安心して受けられます。
日焼け肌や色黒肌でも施術可能
アレキサンドライトレーザーのみの脱毛機だと、レーザーが肌のメラニン色素にも反応して危険なため、日焼け肌や色黒肌の人や、色素沈着がある部位の施術は受けられませんでした。
一方で、ジェントルマックスプロには、日焼け肌や色黒肌でも施術可能なヤグレーザーも搭載されています。
肌の奥深くで作用するヤグレーザーは、肌の浅い部分にあるメラニン色素を通り抜けてしまうので、肌が黒っぽくなっているかどうかに左右されないのです。
そのため、ジェントルマックスプロなら、日焼け肌や色黒肌の人や、色素沈着がある部位の施術も安全に受けることができます。
幅広い毛質に効果を発揮する
ジェントルマックスプロには、2種類のレーザーが搭載されていますが、それぞれのレーザーの長所を活かした脱毛が受けられるため、幅広い毛質に効果を発揮してくれます。
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素への反応が良いため、特に太くて濃いムダ毛に効果を発揮しますが、メラニン色素が少ない産毛のような細くて薄いムダ毛への効果は薄いです。
一方でヤグレーザーは、アレキサンドライトレーザー同様に、太くて濃いムダ毛(=根深いムダ毛)にも高い効果を発揮しますが、産毛のような細くて薄いムダ毛にも、一定の効果を発揮してくれます。
産毛が得意というわけではありませんが、アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーのどちらかのみを搭載している脱毛機と比べると、幅広い毛質への効果が期待できます。
[chat face=”josei-t-a04.jpg” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]肌質や毛質に関わらず効果を出せるのは、ジェントルマックスプロの最大のメリットであり、強みといえます。[/chat]痛みや肌へのダメージを軽減できる
医療脱毛では、エステ脱毛よりも強いレーザーを照射するため、効果が高い一方で、強い痛みを感じたり、肌トラブルを起こしたりするリスクが高いもの。
そのため、従来の脱毛機だと、痛みや肌へのダメージを軽減する目的で、脱毛部位をあらかじめ冷却ジェルなどで冷やしてからレーザーを照射する必要がありました。
一方でジェントルマックスプロには、レーザーの照射前に冷却ガスを噴射する機能(冷却機能)がついているため、冷却する手間がかからない上に、痛みや肌へのダメージを軽減することができます。
具体的には、冷却ガスによって感覚を麻痺させて痛みを軽減すると同時に、やけどのリスクを下げることができます。
冷却ジェルを塗る必要もないので、冷却ジェル特有のべたつき感やひんやり感といった、不快感を感じることもありません。
脱毛効果が高ければ高いほど、痛みや肌へのダメージが心配になりますが、ジェントルマックスの場合、それらの不安要素も十分に考慮した脱毛機といえます。
細かい部位にも対応できる
ジェントルマックスプロの照射口は、他の脱毛機と比べると小さめです。
つまり「照射面積が狭い」ということになってしまうのですが、ピンポイント照射が可能なため、細かい部位にも対応できます。
特に、残すムダ毛のデザインが必要となるVラインの脱毛には最適の脱毛機といえます。
美肌効果が期待できる
ジェントルマックスプロは、高い脱毛効果が期待できるのはもちろんですが、美肌効果が期待できるのも、女性にとっては嬉しいポイント。
アレキサンドライトレーザーもヤグレーザーも、どちらも美肌治療に利用されているレーザーなので、脱毛しながら美肌効果を得ることもできるのです。
例えば、
- シミ
- そばかす
- しわ
- たるみ
- ニキビ跡
- 色素沈着
- 毛穴の開き
といった肌トラブルの改善に効果を発揮してくれます。
脱毛を受けることそのものにも、自己処理が不要になることによる美肌効果(自己処理で肌を傷つけることがなくなるため)が期待できるので、レーザーによる美肌効果も同時に得られるとなると、女性にとっては嬉しいですよね。
ジェントルマックスプロにはこんな弱みも…
ハイブリット脱毛機だからこその魅力があるジェントルマックスプロですが、こんな弱みもあります。
- 産毛の脱毛が決して得意というわけではない
- 痛みを感じやすい(個人差があります)
- 照射口が小さいため、照射面積が狭い(施術時間が長くなる)
- 照射口が丸いため、照射漏れが起こりやすい
- 導入している医療脱毛クリニックが少ない
医療脱毛クリニックのほうからも説明があるかと思いますが、このような弱みがあることも覚えておいてください。
また、ジェントルマックスプロは、
- ビューティースキンクリニック
- ジョウクリニック
- ティアラクリニック川崎院
といった医療脱毛クリニックで導入しています。
どちらかというと、大手ではない医療脱毛クリニックのほうで導入しているようなので、もしかしたら身近な医療脱毛クリニックにも導入されているかもしれません。
ジェントルマックスプロは優れた脱毛機!
今回は、ジェントルマックスプロについて解説しました。
2種類のレーザーを使い分けて照射できるというジェントルマックスプロは、さまざまな毛質や肌質に1台で対応できる、優れた脱毛機。
多少の欠点はありますが、厚生労働省からのお墨付きですし、美肌効果も同時に得られるので、脱毛効果や安全性を重視する人はもちろん、脱毛しながら美肌を手に入れたい人にもおすすめです。