医療脱毛と光脱毛の違い|脱毛機や肌トラブルの対応はどう違う?併用は可能?

脱毛を考えている場合、医療脱毛クリニックなどで行われている医療脱毛と、脱毛サロンやエステサロンで行われている光脱毛のどちらを選べばよいのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

実は、医療脱毛と光脱毛とでは、さまざまな点で違いがあります。

今回は、医療脱毛と光脱毛の主な違いについて解説します。

目次

医療脱毛と光脱毛の基礎知識

まずは簡単に、医療脱毛と光脱毛について知っておきましょう。

医療脱毛とは?

医療脱毛は、発毛に関わる組織を破壊することで、脱毛効果を得る脱毛方法です。

  • ○○クリニック
  • ○○美容外科

といった、医療機関で行われています。

MEMO
アメリカの2団体が定める「永久脱毛の定義」に当てはまることから、永久脱毛ができる脱毛方法でもあります。

一言に医療脱毛と言っても、以下のような種類があります。

  • 熱破壊式脱毛
  • 蓄熱式脱毛

また、搭載されているレーザーにも、以下のような種類があります。

  • アレキサンドライトレーザー
  • ダイオードレーザー
  • ヤグレーザー
ポイント

医療脱毛によって一度破壊された組織は、今後再生することはありません。

そのため、永久脱毛が完了した毛穴からムダ毛が生えてくることはないとされています。

現段階では「今後ムダ毛が1本も生えてこない」とは言えませんが、全体の8割程度のムダ毛が減るので、自己処理が不要になります。

医療脱毛としては、もう1種類「医療針脱毛(絶縁針脱毛)」という、1つ1つの毛穴に絶縁針を差して脱毛する方法もあります。

ただ、医療針脱毛を行っている医療脱毛クリニックは、現在ではまれで、レーザーを使った医療脱毛が主流となっています。

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光脱毛とは?

光脱毛は、発毛に関わる組織を弱らせることで、脱毛効果を得る脱毛方法です。

  • 脱毛サロン
  • エステサロン
  • 美容サロン

といった場所で行われています。

一言に光脱毛と言っても、以下のような種類があり、効果が得られる仕組みも異なります。

注意
光脱毛の場合、「脱毛」という名前ではあるものの、医療脱毛のように発毛に関わる組織を破壊することが法律上できないため、本当の意味での脱毛はできません。

正しくは「一時的な減毛・抑毛」で、ムダ毛が復活する可能性が高いとされています。

とはいえ、繰り返し施術を受ければ、永久脱毛に近い状態にすることは可能です。

脱毛サロンやエステサロンで行われている脱毛方法としては、「ニードル脱毛(美容電気脱毛)」という、1つ1つの毛穴にニードルを差して脱毛する方法もあります。

MEMO
こちらも医療針脱毛と同様に、行われている脱毛サロンやエステサロンは少なく、現在は光脱毛が主流となっています。
光脱毛ってどんなもの?主な種類やメリット・デメリットについて解説

医療脱毛と光脱毛の主な違いは4つ

①使用する脱毛機

医療脱毛は照射パワーが強い脱毛機を使用

医療脱毛では、強い照射パワーで発毛に関わる組織を破壊する、医療レーザー脱毛機を使用して施術を行います。

医療脱毛クリニックには医師や看護師が常駐しているため、万が一施術中にトラブルが発生しても、適切な処置を行うことができます。

そのため、照射パワーが強く、脱毛効果の高い脱毛機を使用して施術することができるのです。

照射パワーが強い=痛みが強い」ということにもなってしまいますが、痛みが気になる場合は麻酔が使えるのも、医療脱毛の特権。

ポイント
施術回数の目安は5~8回と、光脱毛よりも2~3倍少ない施術回数で脱毛を完了させることができます。

医療脱毛のほうが脱毛効果が高く、少ない施術回数で脱毛が完了することから、光脱毛から医療脱毛に乗り換える方も多いです。

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光脱毛は照射パワーが弱い脱毛機を使用

一方で脱毛サロンの光脱毛では、医療脱毛クリニックで使用するような、照射パワーが強い脱毛機を使用することができません。

それは、医師や看護師が常駐していないため、万が一施術中や施術後に肌トラブルが発生しても、適切な対応ができない可能性があるからです。

また、発毛に関わる組織を破壊する行為は医療行為なので、脱毛サロンで行うことはできません。

ポイント
そのため、医療レーザー脱毛機よりも照射パワーが弱く、非医療従事者でも使用することができる脱毛機を使用して、施術を行っているのです。

照射パワーが弱い分痛みは少ないですが、医療脱毛よりも多くの施術を受ける必要があり、脱毛完了までに要する期間も長くなる傾向にあります。

施術回数の目安は12~18回ですが、20回以上の施術が必要になる方も少なくありません。

MEMO
脱毛効果の観点から、光脱毛から医療脱毛に乗り換える方も多いのですが、痛みに耐えかねて、医療脱毛から光脱毛に乗り換える方も意外と多いです。
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②施術を担当するスタッフ

医療脱毛は医師・看護師が施術を担当

医療脱毛では、国家資格を持つ医師や看護師が施術を担当します。

そのため、常に安全で効果の高い施術を受けることができますし、万が一トラブルが起こった際にも、その場でしっかりと対応してもらうことができます。

光脱毛はエステティシャンが施術を担当

一方で光脱毛は、施術を行うための資格は必要ないため、基本的に医療従事者ではなくエステティシャンが施術を担当します。

もちろん、完全な素人が施術を担当するというわけではなく、きちんと勉強した上で施術を行っていますが、やはり国家資格を持つ医師や看護師の施術と比べると、不安が残る人も多いです。

③肌トラブル発生時の対応

医療脱毛はその場で医師・看護師が対応

医療脱毛クリニックには、医師や看護師が常駐しているため、肌トラブルが起こった際には、その場で医師・看護師が肌トラブルに対応します。

そして、必要な処置をしてもらったり、薬を処方してもらうことができるため、肌トラブルに迅速に対応してもらえる安心感があります。

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光脱毛はその場で対応ができない

一方で光脱毛を行う脱毛サロンには、医師や看護師は常駐していません。

そのため、たとえ経験を積んでいたとしても、その場で医療行為である診断や治療などを行うことはできません。

中には、「ドクターサポート」といって、医療機関と提携を結んでいる脱毛サロンがあり、無料で診察が受けられる場合もあります。

注意
ただ、脱毛サロンに医療機関が併設されているわけではないため、迅速な対応は難しいと考えていたほうが良いでしょう。

④トータルでかかる料金

医療脱毛は光脱毛よりも安く済む可能性がある

一般的に医療脱毛は高額だと思われがちですが、1回あたりの単価が高くても、脱毛効果が高いため、少ない施術回数と期間で脱毛が完了するケースも多いです。

そのため、脱毛完了までの金額で考えると、脱毛サロンでのコースよりも安く収まるケースもあります。

医療脱毛のほうが経済的」と言われる理由は、ここにあるわけです。

光脱毛は医療脱毛よりも高額になる可能性がある

一方で光脱毛は、とても安く見えますが、脱毛効果が低いため、医療脱毛よりも2~3倍の施術回数と期間を要するケースがほとんど。

そのため、たとえ安く見えたとしても、通い続けた結果、最終的には高額になる可能性があります。

ただ、通い放題プランを利用すれば、料金が高額になるのを防ぐことができますし、永久脱毛に近い効果を得ることは可能です。

MEMO
  • 脱毛経験がある方
  • 元々ムダ毛が薄い方
  • 自己処理が楽になる程度で満足できる方

であれば、光脱毛でもそれほど高額にならずに済む場合もあります。

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医療脱毛と光脱毛、どちらがおすすめなの? 

医療脱毛と光脱毛の主な違いを4つ紹介しましたが、医療脱毛のほうが優れている印象を受けた方が多いと思います。

「どちらかというと医療脱毛のほうがおすすめ」というのは事実ですが、中には光脱毛のほうが向いている方もいます。

医療脱毛と光脱毛、それぞれの脱毛方法に向いているのは以下に該当する方です。

医療脱毛が向いている方

  • 永久脱毛がしたい方
  • 医師・看護師がいる環境で安心して脱毛を受けたい方
  • 脱毛に通う回数と期間を短くしたい方
  • トータルでかかる料金を安く済ませたい方

光脱毛が向いている方

  • 痛みが少ない脱毛を受けたい方
  • 脱毛完了までに時間がかかっても大丈夫な方
  • 自己処理が楽になる程度になれば満足な方

医療脱毛と光脱毛は併用しても大丈夫?

医療脱毛と光脱毛に関しては、「併用(掛け持ち)しても大丈夫なのか」と疑問に感じる方も多いようです。

併用とは、医療脱毛と光脱毛の両方を受けるために、医療脱毛クリニックと脱毛サロン(エステサロン)に掛け持ちで通うことを言います。

結論から言って、医療脱毛と光脱毛は掛け持ちしても大丈夫です。

医療脱毛クリニックと脱毛サロンの両方に通い、脱毛を受けている方はたくさんいますし、そのことをスタッフに伝える義務もありません。

MEMO
例えば、「徹底的に脱毛したい部位は医療脱毛、その他の部位は光脱毛」といった形で併用ができます。

併用する際の注意点

医療脱毛と光脱毛を併用する場合、注意しなければならないことがあります。

それは、「同じ部位での併用はできるだけ避ける」ということです。

注意
「同じ部位で医療脱毛と光脱毛を掛け持ちすれば、早く脱毛が終わるのでは?」と考える方もいるかと思うのですが、それは違います。

脱毛方法にもよりますが、医療脱毛も光脱毛も、基本的には「毛周期」に合わせて適切な間隔を空け、施術を受ける必要があります。

しかし、毛周期を無視し、間隔をほとんど空けずに同じ部位の施術を受けても、脱毛効果は変わりません。

つまり、早く脱毛を終わらせることはできないのです。

それどころか、間隔を空けずに同じ部位の施術を受けると、肌への負担も大きくなってしまいます。

ポイント
ですから、医療脱毛と光脱毛を掛け持ちするのであれば、同じ部位ではなく別の部位で掛け持ちするようにすることをおすすめします。

もし、「どうしても同じ部位で掛け持ちしたい」ということであれば、毛周期を考慮してスケジュールを決め、医療脱毛クリニックと脱毛サロンに通う必要が出てきます。

スケジュール管理が得意な方や時間に余裕がある方であれば、同時期に通うことは難しくはないかもしれませんが、スケジュール管理が苦手な方や忙しい方には、向いているとは言えません。

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カウンセリングの手間がかかる点にも要注意

医療脱毛クリニックにしても脱毛サロンにしても、契約する前にカウンセリングを受けることになります。

注意
もし、医療脱毛と光脱毛を併用するとなった場合、カウンセリングも医療脱毛クリニックと脱毛サロンのそれぞれで受けなければならないので、手間がかかります。

もちろん、契約手続きも医療脱毛クリニックと脱毛サロン、それぞれで済ませなければならないので、時間に余裕がない方は気を付けてください。

医療脱毛と光脱毛の違いは「永久脱毛の可・不可」

今回は、医療脱毛と光脱毛の主な違いについて解説しました。医療脱毛と光脱毛の違いを一言で表せば、「永久脱毛ができる脱毛方法かどうか」。

言い換えれば、「脱毛に終わりがあるかどうか(医療脱毛には終わりがあるが、光脱毛には終わりがない)ということにもなります。

高性能の脱毛機が続々と出てきているので、光脱毛でも満足できる場合ももちろんありますが、それでも永久脱毛ができるのは医療脱毛だけです。

ポイント
脱毛をしたいと思ったら、「永久脱毛を希望するかどうか」をまず決めましょう。
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