いたちごっこのようなムダ毛処理が不要になり、自分の体にも自信が持てるようになる「永久脱毛」。
メリットだらけのようにも見える永久脱毛ですが、メリットがあるということは、デメリットもあります。
今回は、永久脱毛を受ける前に知っておきたい、永久脱毛のデメリットについて解説します。
目次
永久脱毛のデメリットについて知る前に!永久脱毛できる方法を知っておこう!
まずは先に、永久脱毛ができる方法を簡単に知っておきましょう。
永久脱毛ができる方法は、
- 医療レーザー脱毛
- ニードル脱毛
の2種類です。
医療レーザー脱毛 |
医療用レーザーを使って、発毛に関わる組織を破壊する方法。 脱毛機によって脱毛効果に多少の違いはあるものの、長期的な減毛が可能。 医療機関でしか受けられない。 |
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ニードル脱毛 |
電流の流れる針を毛穴に差し、発毛に関わる組織にアプローチする方法。 その場でムダ毛を1本ずつ確実に処理するため、施術時間や費用はかかるものの脱毛効果は高い。 脱毛サロンで受けられる「美容電気脱毛」と、医療機関でしか受けられない「医療針脱毛(絶縁針脱毛)」の2種類があり、効果や安全性ともに医療針脱毛のほうが高い。 |
なお、永久脱毛は医療行為で、医療機関でしか行えないことになっているため、脱毛サロンでの美容電気脱毛は現在グレーゾーンの状態です。

永久脱毛は脱毛サロン・自宅ではできない
先ほどお話しした通り、永久脱毛は医療機関でしか行えないことになっています。
そのため、銀座カラーやキレイモといった脱毛サロンはもちろんのこと、自宅でも永久脱毛をすることはできません。
永久脱毛のデメリットは?
永久脱毛は脱毛効果が高く、ムダ毛のストレスから解放される手段ではありますが、デメリットもあります。
永久脱毛の主なデメリットを紹介します。
値段が高い
1つめは「値段が高い」というデメリットです。
医療レーザー脱毛・ニードル脱毛共に、値段は脱毛サロンで受けられるエステ脱毛よりもやや高めに設定されています。
医療レーザー脱毛は毛量によって値段が変わることはありませんが、顔・VIOを含む全身脱毛だと、完了までに30~50万円はかかります。
またニードル脱毛は、1本あたりで計算するところもあれば、時間で計算するところもあり、毛量が多ければ多いほど総額は高額になりやすいです。
「効果が高い分値段が高いのは仕方がない」と割り切れる人もいるかもしれませんが、あまりお金に余裕がない人にとっては、痛い出費になる可能性があります。
お金に余裕がない場合は、ローンを組んで少しずつ支払っていくのがおすすめです。
痛みが強い(特にニードル脱毛)
2つめは「痛みが強い」というデメリットです。
医療レーザー脱毛・ニードル脱毛共に、脱毛サロンの光脱毛よりも痛みを強く感じる傾向にあります。
特にニードル脱毛は、毛穴に特殊な針を差して施術を行うため、強い痛みを伴います。
また、ニードル脱毛ほどの痛みを感じない医療レーザー脱毛でも、脱毛機の種類や部位によっては、強い痛みを伴う可能性があります。
脱毛機の種類でいうと、メラニン色素に反応するタイプの「熱破壊式脱毛機」のほうが痛みは強い傾向にあります。
部位でいうと、両脇やVIO(陰毛)といった、毛質がしっかりしている部位だと、痛みは強くなりがちです。
ただ、医療レーザー脱毛や医療針脱毛の場合、施術を行う場所は医療機関。
麻酔を使って、施術時の痛みを緩和することが可能です。
医療レーザー脱毛でも、蓄熱式の脱毛機であればほとんど痛みを感じない施術が可能で、麻酔なしで大丈夫な人も結構います。

男性は特に痛みが強い傾向にある
最近では、メンズの永久脱毛も人気ですが、男性の場合は女性よりも毛量が多く、毛質も丈夫であるため、痛みを強く感じやすい傾向にあります。
もちろん、麻酔で痛みを緩和することはできますし、蓄熱式の脱毛機を使用している医療脱毛クリニックもたくさんあります。
ですから、極端に恐れる必要はありませんよ。

肌トラブルのリスクがある
3つめは「肌トラブルのリスクがある」というデメリットです。
肌トラブルのリスクは、脱毛サロンのエステ脱毛でもありますが、永久脱毛のほうが、
- やけど
- 皮膚の赤み
- ヒリヒリ感
- 毛嚢炎
などといった肌トラブルのリスクが高いとされています。
医療脱毛クリニックで永久脱毛をする場合は、万が一肌トラブルが起こったとしても、その場で適切な治療を施してもらえるので安心です。
ただ、脱毛サロンでニードル脱毛を受ける場合は、医療機関に行かなければ治療が受けられないので、注意が必要です。
なお、肌トラブルのリスクは、脱毛を受ける側が保湿ケアや紫外線対策を万全にすることでも避けることができます。

一度脱毛すると元に戻せない
4つめは「一度脱毛すると元に戻せない」というデメリットです。
脱毛サロンのエステ脱毛であれば、発毛に関わる組織を弱らせるだけのものなので、ムダ毛が再生する可能性がありますが、永久脱毛では発毛に関わる組織を破壊してしまいます。
破壊された組織が再生することはないので、一度脱毛すると、元に戻したいと思ったとしても元に戻すことはできないのです。
元に戻したいという人はあまりいないように思うかもしれませんが、例えば
- VIOをハイジニーナにしたけれど、毛を残しておけばよかった
- 眉毛を脱毛したけれど、トレンドが変わったから元の形に戻したい
といったように、部位によっては永久脱毛をしたことに後悔し、元に戻したくなる可能性も出てきます。
男性が後悔するケースも…
永久脱毛をして後悔する可能性があるのは、女性だけではありません。
男性の場合も、ヒゲの永久脱毛をした後に
- 似合わなかった
- ヒゲを生やしてみたくなった
となった場合に後悔するケースも意外と多いです。

男性・女性に限らず、永久脱毛をした後に後悔する可能性がある場合は、毛を残す形で永久脱毛をするのがおすすめです。
もしくは、あえて脱毛サロンで脱毛をすることを選ぶという手もあります。
1本も生えてこなくなるわけではない
5つめは「1本も生えてこなくなるわけではない」というデメリットです。
デメリットと表現すると少し違うかもしれませんが、「永久脱毛=生涯にわたって1本もムダ毛が生えてこなくなる」ということではありません。
アメリカの2つの機関によると、永久脱毛は以下のように定義づけされています。
【米国電気脱毛協会】
最後の脱毛から1ヶ月経過した時点での毛の再生率が20%以下の状態
【アメリカ食品医薬品局(FDA)】
3回の施術を受けてから6ヶ月経過した時点で、全体の2/3(67%)以上の毛が減っている状態
見ての通り、どちらの機関の定義も、1本も生えてこなくなることを意味しているわけではありませんよね。
確かに、エステ脱毛よりも脱毛効果が高いのですが、生えてくる可能性も0ではないので、注意が必要です。

【医療レーザー脱毛のみ】毛質・肌質によって向き不向きがある
6つめは「毛質・肌質によって向き・不向きがある」というデメリットです。
医療レーザー脱毛に使用する脱毛機には、
- メラニン色素をターゲットにしている「熱破壊式(ショット式)」
- バルジ領域をターゲットにしている「蓄熱式」
の2種類があり、熱破壊式の脱毛機は不向きな毛質・肌質が多くあります。
不向きな毛質 | メラニン色素が少ない産毛 |
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不向きな肌質 | 日焼け肌・色黒肌(ホクロやタトゥーを入れている部分も) |
肌質に関しては、どちらかというと「メラニン色素に反応することによる肌トラブルのリスクや、脱毛効果が下がる可能性が高い」という意味で不向きとなっていますが、メラニン色素が少ないムダ毛への効果が薄い傾向にあります。
熱破壊式の脱毛機のこうしたデメリットをカバーできるのが、今回の記事でも紹介しているニードル脱毛や、最近導入する医療脱毛クリニックが増えている蓄熱式の脱毛機。
とはいえ、ニードル脱毛はあまり主流ではないですし、蓄熱式の脱毛機を導入していない医療脱毛クリニックもまだまだ多いのが現状です。
熱破壊式の脱毛機で対応できないわけではありませんが、産毛や日焼け肌の永久脱毛をするなら、蓄熱式の脱毛機を導入している医療脱毛クリニックに行くほうが良いでしょう。

【ニードル脱毛のみ】施術時間が長い
7つめは「施術時間が長い」というデメリットです。
ニードル脱毛は、医療レーザー脱毛のように広範囲にレーザーを照射していくものではなく、1本1本確実に処理していくので、施術時間が長くなりがち。
とはいえ、ニードル脱毛も時間で区切られているので、1回の来店・来院での施術時間が長くなるというのではなく、トータルでの施術時間が長くなりやすいという意味です。
1分間で処理できるのは10本前後、1回の施術が大体30分から1時間程度なので、300~600本しか処理できません。
両ワキの施術を行ったと仮定すると、両ワキには約3,600本のムダ毛が生えているので、両ワキだけで永久脱毛完了までに6時間かかります。
一方で医療レーザー脱毛の場合は、本数に関係なく両ワキ1回で5~10分が平均なので、5回で完了させた場合は永久脱毛完了までに25~50分しかかかりません。
効率よく永久脱毛することを考えると、ニードル脱毛だけで永久脱毛するのは効率が悪いと言わざるを得ないのです。
永久脱毛はデメリットもあるけどメリットもたくさん!
今回は永久脱毛のデメリットに焦点を当てて紹介していますが、永久脱毛にはもちろんメリットもたくさんあります。
医療レーザー脱毛とニードル脱毛に分けて、メリットを簡単に紹介します。
医療レーザー脱毛のメリット
- 脱毛効果が高い
- 一度に広範囲の処理が可能
- 少ない回数・短期間で永久脱毛が完了する
- 医療機関だから安心して永久脱毛が受けられる
- 麻酔で痛みを緩和してもらうことができる
ニードル脱毛のメリット
- 脱毛効果が高い
- 毛質・肌質を問わず脱毛できる
- 毛量の調整が得意
- 麻酔で痛みを緩和してもらうことができる(医療針脱毛のみ)


永久脱毛はデメリットを知ってから受けましょう!
今回は、永久脱毛のデメリットについて解説しました。
永久脱毛には、以下のようなデメリットがあります。
- 料金が高い
- 痛みが強い
- 肌トラブルのリスクがある
- 一度脱毛すると元に戻せない
- 1本も生えてこなくなるわけではない
- 毛質・肌質によって向き不向きがある
- 施術時間が長い
これらのデメリットを知った上で、「本当に永久脱毛が必要なのか」ということをよく考え、それから永久脱毛に踏み切るようにしましょう。