脱毛前後に避けるべきことは結構たくさんあるのですが、その中の1つに「運動」があります。
「脱毛と運動は関係ないのでは?」と思われがちですが、実は大いに関係があり、脱毛前後に運動することで肌トラブルに見舞われることもあるのです。
今回は、脱毛前後の運動を避けるべき理由について解説します。
目次
脱毛前後の運動を避けるべき理由
脱毛前後の運動は避けるようにと、どこの脱毛サロン・医療脱毛クリニックでも指示が出ます。
仮にジムに通っているとすると、ジムに行ってから脱毛を受けるのも、脱毛を受けてからジムに行くのも、両方NGなのです。
その、脱毛前後の運動を避けるべき理由は2つあります。
①体温を上げてしまうから
運動をすると血行が良くなり、体温が上がるのですが、これは脱毛にとってはマイナスです。
脱毛前後に体温を上げてしまうと、赤みやかゆみなどの症状が出ることがあります。
脱毛そのものも、一時的に熱が体内にこもった状態を作るので、二重に体が温められて、肌に負担がかかってしまうのです。
運動によって肌と衣類がこすれる機会が増えることで、脱毛によって敏感になっている肌に負担がかかり、肌トラブルにつながることもあります。
②汗をかいてしまうから
これは脱毛後の話ですが、運動をした時にかく汗が、肌トラブルを引き起こすことがあります。
脱毛後の肌は、先ほどお話ししたように体内に熱がこもっていますし、肌の水分も奪われている状態なので、肌が乾燥しています。
肌が乾燥すると、バリア機能が低下して、ちょっとした刺激にも弱い状態になります。
そんな状態で汗をかいてしまうと、雑菌が毛穴に侵入し、毛穴の炎症などの肌トラブルを起こす可能性があります。
また、汗をかいたまま、拭いたり洗い流したりせずに放置することで、毛穴で雑菌が繁殖し、そのことが毛穴の炎症につながることもあります。
脱毛前後の運動はどこまでNG?
運動といっても、軽い運動から激しい運動までさまざま。
「軽い運動なら脱毛にも影響はないのでは?」と思うかもしれませんが、ウォーキングやヨガのような軽い運動もNGです。
脱毛後の場合は特に、脱毛によって体内に熱がこもっている状態なので、軽い運動でも汗をかきやすくなります。
つまり、運動全般はNGということになります。
水泳ももちろん控えて!
「体温が上がるのがいけないのなら、水泳ならどうだろうか?」と考える方もいると思いますが、水泳もNGです。
水に含まれている消毒目的の塩素は、肌にとって刺激が強いもの。
特に脱毛後は、肌がデリケートな状態になっているので、普段は何ともなくても、何らかの肌トラブルが発生する可能性があります。
また、いくら塩素が含まれていたとしても、不特定多数の方が利用している以上は雑菌が浮いている可能性も高く、その雑菌が脱毛後の開いた毛穴に入り込み、毛穴で炎症を起こすこともありえます。
水泳は脱毛前1週間から控えたほうが良いとされています。
脱毛前後の運動はいつからいつまで控えるべき?
脱毛前後は運動を控えたほうが良いというのは、先ほど説明した通りですが、定期的に運動をしている方にとっては、「いつからいつまで控えるべきなのか」ということも気になりますよね。
一般的には、脱毛前日~翌日にかけての3日間はNGといわれていますが、脱毛サロン・医療脱毛クリニックによって異なります。
脱毛前の場合は、運動から脱毛までの時間をある程度空けていれば、当日に運動できないこともありませんが、念のため前日から控えたほうが安心です。
ただ、指示があった通りの期間を空けた上で運動を再開させたとしても、肌トラブルが発生する可能性はあります。
ですから、脱毛後は翌日だけではなく、3日~1週間程度控えたほうが無難です。
特に激しい運動や長時間の運動の場合は、1週間程度控えたほうが良いでしょう。
脱毛後に必要なのは運動ではなく「クールダウン」
脱毛後に必要なのは、運動によって体温を上げることではなく、脱毛部位を冷やしてクールダウンさせることです。
脱毛した後には、脱毛サロンや医療脱毛クリニックのスタッフが、脱毛した部位をしっかりクールダウンしてくれます。
ですが、しばらくは体内に熱がこもった状態が続くので、帰った後は自分でクールダウンする必要があります。
保湿ケアも重要ですが、脱毛部位を保冷剤や冷やしたタオルでしっかりと冷やし、肌の状態を落ち着かせましょう。
運動は中止して、自宅でのんびりしつつ、クールダウンする時間を作りましょう。
脱毛前後の運動によって肌トラブルが発生したら?
脱毛した後に、
- 運動NGなことを忘れてうっかり運動してしまった
- 「軽い運動だから大丈夫だろう」と運動してしまった
という場合もあると思います。
もし仮に運動してしまったとしても、脱毛部位に異常がなければ良いのですが、赤みやかゆみなどの炎症が起こってしまった場合は、すぐに脱毛部位を冷やしてクールダウンさせましょう。
症状が赤みだけでかゆみなどがなければ、保湿ケアで症状が改善することもあります。
医療脱毛クリニックで脱毛を受けた場合は、軟膏が処方されているはずですから、その軟膏を塗ることでも対応できます。
ただ、クールダウンや保湿ケアをしても改善しない場合は、脱毛サロンや医療脱毛クリニックに相談し、必要であれば医師の診察を受けましょう。
脱毛サロンの場合は、提携している医療機関を紹介してくれることもありますし、医療脱毛クリニックの場合は、常駐している医師が診察・治療を行ってくれます。
肌トラブルの保証があっても、運動をして肌トラブルが起こった場合は、保証が効かない可能性が高いので要注意です。
肌トラブルが起こっても大変ですし、治療が受けられても保証が効かないのも大変ですから、運動はせずに静かに過ごしましょう。
脱毛前後は運動せずに過ごしましょう!
今回は、脱毛前後の運動を避けるべき理由について解説しました。
運動は体温を上げる行為なので、脱毛前後に運動をしてしまうと、肌トラブルを起こす原因になります。
肌トラブルが起こって困るのは自分自身です。
体を動かすのが好きな方にとってはちょっと辛いかもしれませんが、脱毛前後だけでも運動は控えて、静かに過ごすようにしましょう。