現在主流となっている脱毛方法は、
- 光による「光脱毛」
- 医療用レーザーによる「医療脱毛」
の2つです。
光脱毛は料金が比較的安く、痛みも少ないという理由か多くの方が利用しています。
今回は、その光脱毛について、主な種類やメリット・デメリットについて解説します。
目次
光脱毛とは?
光脱毛は、光による熱を利用して脱毛する脱毛方法のことです。
「フラッシュ脱毛」とも呼ばれています。
脱毛と呼ばれてはいますが、正確には脱毛ではなく「抑毛効果」を得るもので、毛周期に合わせて施術を受け、発毛に関わる組織を弱らせることで、
- ムダ毛が生えるスピードを遅くする
- 毛質を変える(細くする)
- 毛量を減らす
といったことが可能になります。
体表に出ているムダ毛は、毛周期でいう「成長期」を迎えているムダ毛で、脱毛に適した状態です。
成長期のムダ毛は全体の20%程度で、1回の施術で20%ずつ施術を行っていきます。
光脱毛と医療脱毛の主な違い
光脱毛と医療脱毛の違いを表にまとめると、次のようになります。
光脱毛 | 医療脱毛 | |
施術が受けられる場所 | 脱毛サロン | 医療脱毛クリニック |
脱毛効果 | 低い(発毛に関わる組織を弱らせる「抑毛」) | 高い(発毛に関わる組織を破壊する「永久脱毛」) |
料金 | 安い | 高い |
痛み | 弱い | 強い(麻酔使用可) |
回数 | 12~18回 | 5~8回 |
期間 | 2~3年 | 10ヶ月~1年4ヶ月 |
※回数と期間はどちらも目安で、期間は2ヶ月に一度のペースで通ったと想定しています。
脱毛効果や回数など、医療脱毛に劣ってしまう点はあるものの、料金がお手頃で痛みが少ないという点では、光脱毛のほうに軍配が上がります。
なお、光脱毛は「家庭用脱毛器」にも採用されているので、家庭でも光脱毛をすること自体は可能です。
光脱毛の主な種類と仕組み
一言に光脱毛といっても種類があり、脱毛の仕組みも異なります。
主な3種類の脱毛方法と、仕組みについて解説します。
IPL脱毛
IPL脱毛は「Intense Pulse Light(インテンス・パルス・ライト)」と呼ばれる光を利用した脱毛方法で、多くの脱毛サロンで採用されています。
IPL脱毛では、光を黒い色素(メラニン色素)に反応させることで発生する熱で、発毛に関わる組織にダメージを与えます。
黒い色素に反応する仕組みになっていることから、効果が実感できるまでが早く、濃くて太いムダ毛ほど高い効果を発揮するという特徴を持っています。
また、光を広範囲に照射できることから、肌へのダメージが少なく、なおかつスピーディーな施術が可能です。
ただ、黒い色素に反応するという仕組みであるがゆえの、
- 痛みを感じやすい(他の種類の光脱毛と比較して)
- 産毛への効果が低い
- 日焼け肌や色黒肌、シミやホクロなどがある部分は施術できない
といったデメリットもあります。
S.S.C.脱毛
S.S.C.脱毛は「Smooth Skin Control(スムーススキンコントロール)」の略で、「ビーンズジェル」と「クリプトンライト」を利用した脱毛方法です。
ビーンズジェルには、抑毛成分が入ったカプセルが含まれているのですが、その上からクリプトンライトを当てると、カプセルが弾けます。
カプセルから出た抑毛成分を毛穴の中に浸透させることで、効果が得られる仕組みになっています。
毛質にあまり左右されることなく効果を得ることができるので、幅広い毛質に対応できるという特徴があります。
また、ビーンズジェルには美肌効果も期待できるため、脱毛しながら美肌もGETできますし、肌への負担や痛みが少ないというのも、女性にとっては嬉しいメリットです。
SHR脱毛
SHR脱毛は「Super Hair Removal(スーパーヘアリムーバル)」の略で、IPL脱毛・S.S.C.脱毛とは仕組みが異なる「蓄熱式脱毛」と呼ばれる脱毛方法の1つです。
SHR脱毛では、肌にジワジワと蓄熱させることで、発毛に関わる組織の中でも、発毛の司令塔としての働きを担う「バルジ領域」という組織にダメージを与えます。
バルジ領域にのみダメージを与えるため、
- 高温処理が不要で痛みややけどのリスクが低い
- 産毛にも効果を発揮する
- 日焼け肌や色黒肌などで肌に黒い部分があっても脱毛できる
といった特徴もあります。
また、毛周期に関係なく脱毛できるので、短期間で脱毛を完了させることも可能です。
光脱毛のメリット
料金が安い
1つめは「料金が安い」というメリットです。
長い目で見ると総額は高くなることが多いのですが、光脱毛は1回あたりの料金が安いので、気軽に脱毛が始められるようになっています。
医療脱毛の1回あたりの料金と比べると、半額以下の場合もあるほどです。
◎脱毛サロンの料金相場
全身脱毛(顔・VIO含む) | 6回:90,000~200,000円 |
両ワキ脱毛 | 6回:14,000~18,000円 |
VIO脱毛 | 6回:40,000~80,000円 |
※6回で脱毛が完了するケースは少なく、2~3倍の回数が必要になります。
期間限定のキャンペーンなどを利用すれば、相場よりもかなり安い、1000円未満で部分脱毛が受けられる場合もあります。
また、総額を分割して支払う「分割払いタイプの月額制」のほか、医療脱毛ではまず聞きませんが、通っている間だけ料金を支払う「月謝払いタイプの月額制」を導入しているところも多く、まとまったお金がなくても脱毛が受けられる点も、光脱毛の魅力です。
施術時間が短い
2つめは「施術時間が短い」というメリットです。
光脱毛では、一度に広範囲への照射が可能なため、1回あたりの施術時間が短く済みます。
全身脱毛の場合、1回の施術時間がたったの60分で終わる脱毛サロンも少なくありませんし、60分未満のハイスピードで終わる脱毛サロンもあります。
拘束される時間も短時間で済む分、疲労感も少なく済みますし、脱毛の前後にも予定が入れやすいので、
- 仕事
- 学校
- 家事
- 育児
などとの両立もしやすくなっています。
痛みが少ない
3つめは「痛みが少ない」というメリットです。
痛みの程度は種類にもよりますが、光脱毛では弱い照射パワーで光を照射して施術を行うので、痛みが少なく済みます。
痛みの強さ | |
IPL脱毛 | △(光脱毛の中では1番痛みが強い) |
S.S.C.脱毛 | 〇(あまり痛みを感じない) |
SHR脱毛 | ◎(ほぼ無痛) |
医療脱毛だと、痛みが強くて脱毛を断念したり、麻酔を使わざるを得なくなったりすることもありますが、光脱毛ではそこまでの痛みが発生することはまずないと言われています。
ですから、痛みに弱い方でも安心して脱毛が受けられます。
ただ、痛みの感じ方は部位や毛質によっても異なりますし、1人1人の痛みに対する耐性も異なるので、個人差があります。
光脱毛のデメリット
効果が低く、脱毛完了までに時間がかかる
1つめは「効果が低い」というデメリットです。
光脱毛は弱い照射パワーで光を照射することで施術を行いますが、照射パワーが弱い分、1回あたりの効果も低くなります。
光脱毛で「なかなか効果が実感できない」と訴える方が多いのは、照射パワーが弱いからです。
脱毛完了までの回数(目安) | 脱毛完了までの期間(目安) | |
光脱毛 | 12~18回 | 2~3年 |
医療脱毛 | 5~8回 | 10ヶ月~1年4ヶ月 |
効果の感じ方 | |
6回 |
毛量が減ったと実感できる (毛周期に合わせて20%ずつ脱毛していった場合に、脱毛効果がムダ毛全体に行き届く頃がこのタイミング) |
12回 | 自己処理が楽になる |
18回 | 自己処理が不要になる |
見ての通り、光脱毛で毛量が減ったと実感できるようになる頃には、医療脱毛だと脱毛が完了している計算になります。
そのため、医療脱毛と比べると多くの施術回数が必要になり、脱毛サロンに通う期間も長くなる傾向にあるため、注意が必要です。
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肌色や毛色に左右される場合がある
2つめは「肌色や毛色に左右される場合がある」というデメリットです。
光脱毛の中でも特に、黒い色素に反応する仕組みになっているIPL脱毛にいえることなのですが、IPL脱毛の場合は肌色や毛色によっては施術が受けられなかったり、効果が得られにくかったりします。
施術が受けられない肌色
黒い色素に反応する仕組みなので、肌に黒い部分があると脱毛機が反応する恐れがあり、やけどをしたり、脱毛効果が下がったりすることがあります。
そのため、日焼け肌や色黒肌はもちろん、ホクロやシミがある部位も施術が受けられない可能性があります。
効果が得られにくい毛色
黒い色素に反応する仕組みなので、色素が薄いムダ毛は脱毛機の反応が鈍くなります。
そのため、色素が薄い産毛をはじめ、白髪や金髪への効果が得られにくい可能性があります。
光脱毛を気軽に脱毛を始めよう!
今回は、光脱毛の主な種類やメリット・デメリットについて解説しました。
光脱毛は脱毛サロンで受けられる脱毛方法で、
- IPL脱毛
- S.S.C.脱毛
- SHR脱毛
といった種類があります。
多少のデメリットはあるものの、料金がお手頃な上に痛みも少ないので、医療脱毛と比べると気軽に始められるのが魅力です。
皆さんも光脱毛で脱毛をはじめてみませんか?