脱毛に通っていると、脱毛サロンや医療脱毛クリニックからは、「制汗剤を使用しないように」と指示が出ることがほとんど。
[chat face=”icon3.png” align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]「脱毛を受ける前のエチケットとしても、制汗剤を使いたいのに」と思う方もいると思いますが、制汗剤は脱毛に影響を与えることもあるのです。[/chat]今回は、制汗剤が脱毛に与える影響と、汗が気になる時の対処法について解説します。
目次
制汗剤が脱毛に与える影響とは?
なぜ、制汗剤が脱毛に影響を与えるのかというと、制汗剤に含まれている成分に理由があります。
脱毛に影響する制汗剤の成分としては、以下の3つの成分が挙げられます。
クロルヒドロキシアルミニウム
クロルヒドロキシアルミニウムは、毛穴に作用する成分で、この成分が毛穴に入り込むことで、汗の分泌を抑制してくれます。
制汗剤で汗の量を減らすことができるのは、このクロルヒドロキシアルミニウムの働きによるものなのですが、クロルヒドロキシアルミニウムが毛穴を塞ぐと、光やレーザーが毛根部分まで届きにくくなり、脱毛効果に影響を与える可能性があります。
銀含有ゼオライト・塩化ベンザルコニウム
銀含有ゼオライトと塩化ベンザルコニウムは、どちらもニオイの元となる菌に作用する成分で、嫌なニオイを抑制してくれます。
しかし、この2つの成分は「殺菌力が強すぎる」とも言われており、肌を守るために存在する常在菌にまでをも殺菌してしまい、肌トラブルを起こしやすくする可能性があります。
この他にも、制汗剤には肌にとって刺激が強い成分が含まれていることが多いです。
脱毛前後に制汗剤を使用するとどうなる?
脱毛前後に制汗剤を使用すると、先ほど紹介した成分の働きにより、以下のような悪影響が出る可能性があります。
【脱毛前】脱毛効果が下がる
クロルヒドロキシアルミニウムが毛穴を塞ぐことで、発毛に関わる組織にアプローチするための光やレーザーが、毛根部分まで届きにくくなります。
その結果、脱毛効果が下がってしまい、回数の追加が必要になったり、脱毛完了までに時間がかかったりする可能性があります。
【脱毛後】肌トラブルのリスクが上がる
脱毛を受けると、肌が乾燥してバリア機能が低下するため、肌が弱った状態になります。
そんな時に、肌にとって刺激の強い成分が多く含まれた制汗剤によって、肌に負担をかけてしまえば、肌トラブルのリスクが上がってしまうことは、容易に想像がつくかと思います。
また、制汗剤によって常在菌が殺菌されてしまうと、肌を守ることができなくなり、このことも肌トラブルのリスクを上げることにつながります。
脱毛前後の制汗剤はいつからいつまで控えるべき?
脱毛前後の制汗剤が脱毛に影響を及ぼすということは、ここまでで解説している通りですが、そうなると「いつからいつまで控えるべきなのか」ということが気になりますよね。
脱毛サロン・医療脱毛クリニックによって指示が異なり、「脱毛当日のみNG」という場合や、「脱毛当日から脱毛後3日間はNG」という場合もあります。
これは通っている脱毛サロン・医療脱毛クリニックの指示に従ってOKですが、制汗剤の中には数日にわたって毛穴を塞ぐことができるほど効果が高いものもあります。
そのため、脱毛前後1週間(計2週間)は控える覚悟をしたほうが良いかもしれません。
脱毛前後に汗が気になる時はどうするべき?
制汗剤を使用しないことで汗の量が増えたり、ニオイが気になったりしますよね。
汗そのものにニオイはありませんが、汗に含まれる成分を雑菌が分解したり、汗が衣類に染み込んだりすることでニオイが発生します。
また、汗が衣類に染み込むことで、汗ジミができることもあります。
そんな時は、清潔なタオルやハンカチでこまめに汗を拭くようにしましょう。
汗を拭く手間はかかりますが、かいたままの状態で放置しないようにすることで、汗の量やニオイが気にならなくなりますし、脱毛部位を清潔に保つこともできるようになります。
また、
- 汗ジミが目立ちにくい衣類を選ぶ(白・黒・紺・柄物)
- 通気性が良い衣類を選ぶ
- ワキ汗パットを使う
という方法もあります。
脱毛前後に使える制汗剤もある
基本的に脱毛前後はNGな制汗剤ですが、使えるものがないわけではありません。
脱毛サロンや医療脱毛クリニックが推奨する制汗剤であれば、使ってもOKです。
例えばミュゼプラチナムでは、脱毛前後でも使える制汗剤を販売しています。
脱毛効果を上げるためにも制汗剤の使用は避けて!
今回は、制汗剤が脱毛に与える影響と、汗が気になる時の対処法について解説しました。
脱毛前後に制汗剤を使用すると、脱毛効果が下がったり、肌トラブルのリスクが上がったりするので、脱毛においては良いことがありません。
制汗剤の他にも、脱毛前後は注意しなければならないことがたくさんあるので、ちょっと大変かもしれませんが、脱毛をスムーズに進めるためにも、脱毛前後は制汗剤の使用を避けるようにしましょう。