脱毛前後にしてはいけない行為はいくつかありますが、その中の1つが「脱毛前後の飲酒」です。
「脱毛と飲酒って、特に関係はないんじゃ…?」と思う方もいるかもしれませんが、実は大いに関係があります。
だからこそ、お酒を飲むのが好きな方はもちろんのこと、付き合いでお酒を飲む機会が多い方にとっては、頭を抱えることにもなりかねません。
今回は、脱毛前後の飲酒で起こるトラブルについて、脱毛前後に飲酒する予定ができてしまった場合の対処法とあわせて紹介します。
目次
脱毛前後の飲酒で起こるトラブル
お酒を飲むと体がポカポカしてきますが、これは体温が上がって血行が良くなっている状態です。
「血行が良くなるのは悪いことではないのでは?」と思うかもしれませんが、脱毛においてはトラブルを引き起こす原因になります。
①肌トラブルを起こしやすくなる
血行が良い状態というのは、肌の炎症を悪化させてしまうこともあります。
飲酒によって血行が良くなった状態で脱毛を受け、脱毛によって肌に熱が加えられる、さらに体が熱くなり、肌に余計な負担をかけることになります。
その結果
- 赤み
- かゆみ
- 湿疹
といった肌トラブルが起こしやすくなるのです。
飲酒そのものが肌に負担をかける行為なので、そんな状態で脱毛を受ければ、さらに肌に負担がかかってしまい、肌トラブルが起こりやすくなるのも納得できますよね。
照射時の痛みも感じやすくなります。
また、脱毛後の場合は、肌に負担をかける順番は「脱毛⇒飲酒」と逆にはなりますが、肌に二重に負担をかけることになるため、同様の肌トラブルを起こしやすくなります。
「肌がかゆくて眠れない!」という状態になり、睡眠が妨げられることもあります。
②肌が乾燥しやすくなる
飲酒をすると、アルコールによる利尿作用と、体内の水分がアルコールの分解に使用される関係から、体内の水分が大量に失われるので、肌も乾燥しやすくなります。
また、脱毛によっても肌は乾燥するので、脱毛前に飲酒をすれば、余計に肌が乾燥しやすい状態になります。
肌が乾燥した状態というのは、バリア機能が低下していて刺激に弱い状態です。
そのため、この状態で脱毛を受けると、肌に余計な負担をかけてしまい、肌トラブルの引き金になります。
肌が乾燥していてゴワゴワになっていると、脱毛効果も得られにくくなる上に、痛みも感じやすくなるので、リスク回避のために施術を断られる可能性もあります。
また、脱毛後に飲酒した場合は、脱毛前の飲酒とは順番が逆になりますが、脱毛によって肌が乾燥した状態で飲酒をすると、さらに肌が乾燥しやすくなります。
③体調が悪くなる
これには個人差があるかと思いますが、飲酒をすると体調が悪くなる方もいますよね。
脱毛前に飲酒してから脱毛を受けると、施術中の体勢や刺激、緊張などによって施術中に体調が悪くなる可能性もあります。
途中で施術をストップせざるを得なくなったり、最悪の場合吐いてしまって、スタッフや他のお客さんにも迷惑をかけたりすることも十分ありえます。
万が一脱毛前に飲酒をして、施術中に体調が悪くなってしまった場合は、我慢せずスタッフに伝えてください。
【補足】人によってはトラブルが起こらないこともある
飲酒によってアルコールは体内に吸収されますが、血液中のアルコール濃度が最も高くなるのは、飲酒後30分~2時間経過した頃といわれています。
そこで飲酒をやめた場合は、そこから徐々に血液中のアルコール濃度が下がっていきます。
一般的には男性で2時間くらい、女性は3時間くらいでアルコールが分解されるといわれていますが、これには個人差があります。
すぐ酔ってしまう方や二日酔いをしやすい方は、アルコールの分解速度が遅い傾向にあり、脱毛前後に飲酒をするとトラブルに見舞われやすいといわれています。
逆に、アルコールの分解速度が早い方は、脱毛前後に飲酒をしてもトラブルが起こらないこともあります。
「友達は脱毛前に飲酒しても大丈夫だったけれど、私はダメだった」
ということがあるのは、アルコールの分解速度に個人差があるからなのです。
また、このアルコールの分解速度は、飲んだ量やその日の体調によっても変わってくるので、
「前回はトラブルは起こらなかったのに、今回はトラブルが起きてしまった」
ということも十分ありえます。
お酒に強い方がいますが、お酒に強いからといって、アルコールの分解速度が高いとは限りません。
ですから、お酒に強い・弱いに関係なく、脱毛前後の飲酒はおすすめできません。
脱毛前後の飲酒を避けるのはいつからいつまで?
脱毛サロンや医療脱毛クリニックによって異なりますが、ほとんどの場合は「脱毛前後の12時間」の飲酒を控えるように指示が出ます。
例えば、10時に施術が始まり、1時間後の11時に施術が終わる予定の場合、脱毛前日の22時〜脱毛当日の23時までは飲酒を控えることになります。
ただ、こうして12時間前後で計算するのはちょっと面倒ですし、12時間以上経ってもなので、「前日・当日・翌日」の3日間は控えるようにしたほうが良いでしょう。
脱毛前後にうっかり飲酒してしまった場合は?
もし、「脱毛前後の飲酒は控えるように」という指示を忘れて、うっかり飲酒してしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
脱毛前なら脱毛サロンや医療脱毛クリニックに相談を!
脱毛前に飲酒してしまった場合は、脱毛サロンや医療脱毛クリニックに相談しましょう。
飲酒した時間と予約を入れた時間が空いていれば、施術が受けられる可能性もありますし、脱毛サロン・医療脱毛クリニックによって判断も異なります。
そして、必要であればそのまま予約変更の手続きをしましょう。
脱毛後なら肌の状態に変化がないかをチェック!
脱毛後に飲酒をしてしまった場合、肌の状態をチェックしましょう。
もし、脱毛部位に赤みやかゆみ、腫れなどの症状が出たら、かいたり擦ったりせずに、保冷剤などで冷却して様子を見てください。
医療脱毛クリニックだと、こうした肌トラブルに対応できるようにと、軟膏を処方してくれる場合が多く、軟膏で対応することもできます。
症状が治まらない場合は、すぐに脱毛サロンや医療脱毛クリニックに連絡をして、必要であれば医師の診察を受けましょう。
また、これは飲酒の有無に関わらず必要なことですが、脱毛後は肌の保湿も徹底するようにしてくださいね。
脱毛前後に飲酒する予定ができてしまった場合の対処法
もし、脱毛前後に飲み会などで飲酒する予定ができてしまった場合、どうやって乗り切れば良いのでしょうか?
ノンアルコールで飲み会に参加する
「飲み会を断ることはできない」という場合は、ノンアルコールで参加しましょう。
ソフトドリンクはもちろん、今はノンアルコール飲料にもさまざまな種類のものがあるので、お酒は飲めなくても、雰囲気だけは楽しめるはずです。
これを機にいろいろなノンアルコール飲料を試してみるのも良いかもしれませんね。
飲み会の予定を変更してもらう
断ることができそうであれば、飲み会の予定を変更してもらうこともできますよね。
予定を変更して飲酒を控えることができれば、脱毛のほうは予定通り施術が受けられます。
できれば、飲み会を企画する段階から、脱毛前後を避けるようにすれば、予定の変更をせずに済みますよ。
自分抜きで飲み会をしてもらう
お酒が好きな方にとっては悲しい選択になりますが、他の仲間たちには、自分抜きで飲み会をしてもらうという手もあります。
飲み会の様子を写真や動画に撮って送ってもらえば、少しは雰囲気が味わえるかもしれませんよ。
脱毛の予約を変更してもらう
- 「どうしても断れない」
- 「どうしてもお酒が飲みたい!」
という場合は、脱毛の予約を変更してもらいましょう。
予約変更の方法は脱毛サロン・医療脱毛クリニックによって異なりますが、ほとんどの場合電話やwebで予約変更が可能です。
ただ、予約変更には期限があり、期限を過ぎてからの予約変更には、キャンセル料や回数消化などのペナルティが課せられる場合があります。
予約変更をする場合は、予約変更の期限内に行いましょう。
脱毛前後は飲酒しないのが一番!
今回は、脱毛前後の飲酒で起こるトラブル、脱毛前後に飲酒する予定ができてしまった場合の対処法について解説しました。
脱毛前後の飲酒は、肌の赤みや乾燥などを引き起こしたり、施術中に体調を悪化させたりと、いいことがありません。
脱毛や飲酒の予定を休日に入れるようにしていると、脱毛と飲酒の予定が被ってしまうこともあるかもしれませんが、脱毛の前に飲酒をするのも、脱毛の後に飲酒をするのも、どちらも避けるのが一番です。